rewritemath's blog

なぜワクチン反対派や疑似科学が生まれるのか(主に理系向け)

理系の皆さまへ

 

まずは、日本国民はどの様な現状にあるかを共有する。バイアスがかかっている人が居ると議論に支障をきたす。

諸君らの大半は、全体から見て比較的裕福な家庭に生まれた人であると解釈されているし、統計も外観としてはそれを示唆している。

何故なら、大学に進学する人はそもそも人口全体の全体の半分だからだ。

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文部科学省:H28年度学校基本調査,報道発表資料)

出典

*1

 

大学に進学するのが当たり前という周囲の環境であった人も居るだろう。加えて、大学に進学した人のうち、どういった学部に進学しているのかを示すデータを見せる

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出典*2

私立文系こと私文の割合が極めて高いことが分かる。では、割合で見ようか

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出典*3

 国公立は一般的に偏差値も高い傾向にある。中でも理系は数学Ⅲの負担もある。大学に進学するのは半分。加えて、国公立理系に進むのはその中で1割。つまり、国公立理系に進学する人間は日本国民のわずか5%程度でしかない(正確な計算は有志に任せる)

 

ものすごく雑なことを言うと、 国公立の理系学部の状態を知っている人であれば、日本国民の上位5%の人間の科学リテラシーというものがある程度想像できるのではないだろうか。という話をしたかったのである。極めて荒い話となってしまったが、なんとなく危機感を抱いてもらえたら狙い通りだ。

 

 もう大体分かったよって人はここでブラウザバックでもかまわない。しかし、実はここからもっと絶望的な話をすることになるので、これ以上に絶望的な話があるか?と疑問を抱く人は続けて読んでくれれば損はさせないつもりだ。

 

 まずは、国民の能力がどの程度であるかを皆様に知ってほしい。というか、私がまとめるよりもずっと分かりやすいから、まずはこのPDFを読んでほしい。

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/data/Others/__icsFiles/afieldfile/2013/11/07/1287165_1.pdf

文部科学省HPより、国際成人力調査(PIAAC)

 *4

 

 日本の成人の能力はOECD諸国と比較して、軒並みトップである。

(3項目で得点が付き、日本は「読解力」と「数的思考力」でトップ。「ITを活用した問題解決能力」では、習熟度の高い人間の割合は10位だったものの、日本は紙での受験者が多かったことが反映されており、コンピュータでの受験者だけでの集計では日本人の平均は首位)

 

よく読めば、後期中等教育未履修の日本人は、後期中等教育履修のアメリカ人やドイツ人よりスコアが高いことまで分かる。(後期中等教育は高校のことだ)

 

 では、OECDでトップを張る日本人の能力がどのくらいなのか。つまり、習熟度レベルがどの程度の能力に対応するのかという話である。

 

次にこれを読んで見て欲しい。少し誇張して書かれている感も否めないが、受け止めるべき事実の解釈として本質から外れてはいないように思う。

 

https://bunshun.jp/articles/-/10714

言ってはいけない!「日本人の3分の1は日本語が読めない」

「国際成人力調査」の結果概要

(1)日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない。

(2)日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない。

(3)パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない。

(4)65歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない。

 

 

 

 

さて、この問題が語られにくかったり、認識されにくかったりする理由はどういったものがあるかというと、

  1. 学歴が離れた人間と同じ環境で過ごす機会は多くない(受験をするからそこで同程度の学力レベルの人間とばかり過ごすようになるし、成人の代表として最も長い時間観察することになる親は、大体子供に本人と同程度の教育を受けさせようとする)
  2. 下から上を見るのは困難で、解釈も難しい。それに、「勉強しなかったからその位置に居るのだ」と批判される風潮がある
  3. 上から下を見ることはあまりなされない。理由として考えられるのは、馬鹿にしているとみなされるからだろう

 

メディアが偏向報道をするとか、情緒に訴える報道をするとか、視聴率を露骨に稼ぐために正確性のないものと沢山取り上げるとか。こういう話は多く聞くが、実はその消費者が結構な数存在するということを表しているのかもしれない。

 

明らかに話の通じない人間をたまに見かけた時に、そうした人間は実は結構な割合で存在するのだということを是非認識しておいていただきたいのだ。

 

そして、ワクチン反対派はなぜワクチンに反対するのか。

まず、彼らの多くは有識者の発言の意味が分からない。分からないと言って馬鹿にされるのが怖いので、分かったふりをしているのかもしれない。そして、分からないというと、相手からは「そんな人間が居るのか?」「よく考えてみな?分からないわけないだろ?」「こんなに簡単なことなのに」「この程度の教養もないのか」という声が聞こえることもある。

 

対して、ワクチン反対派の主張は、「分かりやすい」「私でもわかる」「学者さんに比べて親切にしてくれる」という訳だ。分かりやすさには不正確性もともないがちだ。それを有識者に指摘された際に「それはそうですが…」などと言い淀んでいては、ファンは置いてかれてしまう。「私が正しいんです」と言ってくれさえすれば、ファンは気持ちが楽なのだ。

一応言っておくが、分かりやすいというのは、彼らが分かった気になるということだ。言い換えれば、分かった気にさせるのが上手い。「分かった気分でいること」と「分かった(理解した)」ことの差異も正確に理解できないまま、「正しいことを聞いている」と錯覚するのである。

「私たちは分かった。貴方も同じ説明を聞けばわかるはず」

「あなたの言っていることは分からない。私を馬鹿にしているの?あえて分からないように言っているの?」

という調子だ。

 

一応言っておくが、これを知的怠慢であると指摘したりする事はあまり効果があるとは言えない。その指摘は正しくても、正しいからといってだから効果がある、とは言えないのだ。

 

勿論、多くの扇動者が生まれて危険な思想を振りまくので、それに対抗する必要はある。しかし、その対抗の方法論も、未だ完成していない。

 

我々に必要なのは、まずは現状の認識なのである。

 

日経サイエンス  2019年4月号

特集:分断の心理学

SNSが加速するタコツボ社会

http://www.nikkei-science.com/201904_044.html

東日本大震災の直後,人々はSNSで発信する科学者の言葉に耳を傾けた。だがその後急速に,科学者の言葉は届かなくなった。

 

科学コミュニケーションや科学ジャーナリズムと社会の関係を研究している早稲田大学准教授の田中幹人と同大研究員の吉永大祐らは,このほど,原子力発電所の事故から3年間にツイッターに投稿された「福島」に関する発言を抽出し,誰の発言がどのように共有・拡散されたかを網羅的に解析した。そこから浮かび上がったのは,巨大災害の直後にはコミュニケーションの要となっていた科学者たちが急速に影響力を失い,科学を懐疑的,あるいは陰謀論的に見る人々に取って代わられていった過程である。わずか2年の間に,科学者たちの声は科学者とその周辺,そして一部の保守層にしか届かなくなった。東日本大震災から8年目を迎えた今,SNSという新たなメディアで福島がどのように語られてきたのか。そこに科学者らがどのようにかかわっていたのかを探った。

 

 

 

議論のやり方(初版2)前提知識

前提知識

 

第一

ゲーデル不完全性定理

 

世界には様々な問題が存在する。問題とは、我々に立ちふさがる解決したい困難という意味であって、クイズとして人間が出したものみたいなものは今回の話から外させていただく(結局はこっちも話に入ってくるのが厄介だが、それは今はまだ気にしなくていい)

 

それを考えたいと思ったので、哲学者や数学者はこの世の真理とかいうものを探していた。真理が分かれば全部分かるはずだという訳である。

 

しかし、「真理なんか分かるわけがない」と主張する者が出現するのである。

 

諦めちゃだめだ!

そんな根性論で対処するという行為は真理を追究する姿勢として駄目なので、こうすれば真理に到達できるとか、真理とはなんなのかについて人々は考えることにした。

 

人間に分かる範囲じゃないもんが世界にはあるんだ!それについて考えたとしても、結局はなんも分からんじゃろ???

という不可知論の主張が出てくる。不可知論などと言われたりする

 

さて、対処しよう。考えて、真実を導くのだ。

「そもそも我々は、不可知論に対抗できるのであろうか」

ビッグな問いである。

 

という訳で、我々はとりあえず、議論の方法から詰めてこうという話になる。こういうことは数学者に話を聞こう。数学者はそういうことを考えているはずである。

 

ヒルベルトは、数学を記号によるゲームとみなして無矛盾性を証明する形式主義によるヒルベルト・プログラムを提唱したが、ゲーデル不完全性定理によって、その実現の不可能性が示された。また、数論を展開するのに十分な体系に見えるペアノの公理系では証明できないグッドスタインの定理など、特定の公理系では証明も反証もできない問題が数多く見いだされた

 

wiki数学基礎論から拾ってきたhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B0%E5%AD%A6%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E8%AB%96

 

どういうことかというと、

ヒルベルト大先生が数学の論理には矛盾がないことを示そうとして、ヒルベルトプログラムっていう計画を練っていたけど、ゲーデル先生によってそれが不可能だと示されてしまったよ」

ということ。これは数学の言葉なので説明しておくと、示されるというのは、「とある何か」が正しいことを証明されるということです。

 

 

 

別の説明をすることで皆さまの理解を促進しようと思います。

「数学によって示されていることは全て正しいことであり、正しいことから論理を繋げていって出来ている数学の知識たちは、全部まとめて正しいってことを証明したい!」

という話が最初あったわけです。

まぁ、数学って直感的に全部正しいこと言ってるんじゃないのー?とか、数学の問題が正しいか正しくないかって全部計算したり論理をごにょごにょやってれば決まるんじゃないのー?ってのはイメージとか直感で思いますよね。皆、そういうものが数学だって思って数学を使っていますからね。

でも、実際にそれを証明した人は居なかったので、

 

「じゃあとりあえず、皆の使ってる数学がちゃんとしたものだよって証明して安心しよう」

 

ということになります。

 

ヒルベルト大先生、数学界の重鎮が、こういうことやろう~って言ってプロジェクトを立ち上げました。ヒルベルトプログラムです。

 

ところが、ゲーデルがやってきてそれを壊すようなことを言い出します。

通称:ゲーデル不完全性定理

 

難しいことなので全部吹き飛ばして結論だけ言うと、「完璧な理論であるなら、その理論は自分が完璧であることを証明できない」ということです。

まだ難しいですね。

簡単にすればするほど厳密さが失われていくのですが、誤解を恐れずに言うと、

 

「数学くんが完璧だとすると、数学くんは数学くんが完璧であることを証明できない」

 

ということで、これはつまり、「数学が完璧であることを皆で証明する!」っのは無理だったということになります

 

(あぁ…こんな誤解しがちな文章書いたら怒られちゃうよ…)

 

そして実際に、照明も反証もできない命題が沢山発見されましたとさ。ちゃんちゃん。

 

 

ここから我々が得るべき結論はこれだけでいいです。

証明も反証もできない(それが真か偽か(正しいか正しくないか)が分からない)ものがあるよ!

 

続きます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

議論のやり方(初版1)ガイダンス?

議論が水平線になることはよくある。しかし、多くの場合それは議論のやり方が間違っていることが原因である。ここでは、議論の方法論について努めて簡単に記述することとする。ただし、私は専門家ではないし、そういった作法に詳しい者でもない。素人の戯言であるから、不備などに対する意見は歓迎する。皆さまからの温かい意見などがあればそれも吟味したうえで改定を重ねようと思っている。コメント欄を使って提案なども頂けると幸いだ。必要な知識は随時補足していく。

 

対象となる読者

中学生以上の日本語の解釈と読解の能力を持ち、また議論の方法について興味がある者

 

前提

議論をするに当たって、問題設定が必要である。しかし、問題設定で躓くと問題を解決することは出来なくなる。問題設定にもルールが欲しい。思いつく限り挙げてみる

  • 問題が解決可能であること
  • 問題の前提が共有されていること(議論をするに当たって前提を定めてもよい。主に前提となるのは議論で使われる言葉の定義である)
  • 問題解決に必要な各種資源(時間、計算能力、人手など)が現実的であること
  • 問題を解決することで達成したい目的があること(~がどうなのか知りたいなども目的としてよい)
  • 解決する過程で必要な要素を見落とさない方法があること、または見落とさない程度に問題を簡単にすること
  • 真偽が定まる題であること
  • 真偽が定まらないものについて、どの程度確かであるかが分かること。または議論の参加者は確かさの仮定に同意できること

 

議論をする上での前提はこれほどまでに多い。これらについて何故必要な前提であるのかを掘り下げるのはやぶさかではないが、同意できるのであれば話を進めたい。

 

同意できない者、理解が及ばない者は必ず居ると思う。それが通常だ。これらにすんなりと同意できる驚異的な理解力がある者を前提に話を進めるのは私も心が痛むので、後で解説を用意したいと思う。

 

次に、議論をするに当たって基礎的な知識を確認していきたい。

 

 

 

 

 

 

 

フィボナッチの時計100本ノック(Vキャス27の2回目)

シンギュラリタリアンであり、シンギュラリティの時計に度々出没している、りとます(twitter@ritomath01_05)です。

この度はVキャス27でフィボナッチの時計が参戦したということで、議論枠に投下されたテーマを切り刻んでいきたいと思います!早速行こう!

 

放送リンク

【Vキャス27】フィボナッチの時計 - 2019/02/09 14:00開始 - ニコニコ生放送

 

シンギュラリティの定義。私の解説スライドです。

https://niconare.nicovideo.jp/watch/kn3373

 

わこです,わこ,わこつ…

挨拶できて偉い!生きてるだけで偉い!今日も頑張ったね!

 

20年で1024倍!

遅刻したので見てませんが、ムーアの法則における計算機の性能向上についてのコメントですね?(私鋭い!)

計算機の能力が20年で1024倍になるだけでなく、ソフトウェアの進歩もあるので処理できる情報は膨大になりました!また、DeepLearning界隈の論文で利用される計算機能力は3ヵ月から4ヵ月で倍になっていると言われています。昨年の論文コミュニティArxivでの論文数はDeep関連の分野だけで年間1000を越えました。一か月もすれば先行研究を利用した研究が出てくる世界でごぜえます。また、スーパーコンピュータの性能は10年で1000倍程になっているとも言われております。

人類に勝利したゲームの合法局面数を見てください。

  • オセロ…10の60乗
  • チェス…10の120乗
  • 将棋…10の220乗
  • 囲碁…10の360乗

計算機性能だけでは到底到達できないレベルの合法局面数の増加(課題の高度化)にも関わらず、ソフトウェアの進歩によってこれらのゲームは人類に勝利を収めるまでに至りました。未来は明るいですね!

 

26年ならまだ生きてそうだから楽しみ

私も楽しみです!汎用人工知能(以下AGI)の達成は2030年より少し前くらいを予定しています(私も賛成です)お楽しみに!AGIですが、ざっくりいうと人間とチャットで会話しても人間以上に賢く応答できるって感じです。勿論AGI以外の分野でも今後目覚ましい進歩が期待されますよ!

 

ねこです。

新しい時代に合わせて技術を身につけたい、そんなねこさんにはこちら!

猫でもわかるプログラミング

(書籍化もしていますので良かったらそちらもどうぞ)

 

労働が義務じゃなくて趣味になってほしい

趣味になったら労働ではないのでは…?まぁ定義次第ですね!youtuberの様な、趣味と労働の境界が曖昧な世界、やりたいことだけしていても問題ない世界が来るといいですね!(実は、生活保護を受けながらやりたいことだけすることは現在でも可能です。労働はそれで足りないとき向けのオプションと考えるのもあり…とかいうとよくないんだろうな…)

 

マトリックスの世界への第一歩

どうでしょうね…?マトリックスの世界についてよく知らないことは確かですが、技術的に完全に不可能ではなくなるかも(いや、人間を起電力にするような効率の悪いことをするおバカなマシンに支配されるのは普通に嫌)

 

遅刻ですこんにちは

遅刻してごめんなさい。このコメントは私です

 

今は労働しないと社会が成り立たないからね

労働、社会、社会が成り立つ、などの定義は一旦考えないとして、人間の汎用性無しには現代の快適な生活は持続不可能であるというのは確かであり、将来的には技術的に人間の完全な代替が可能になり、そして「社会の大部分では人間を働かせない方が効率がいい状態」になる時代は訪れると思います。というか理論上はそうなるはず

 

こんにちは

こんにちは

 

個々で見つけた問題をAIが最適化してくれて自分で解決できるようになる

個々で見つけた問題をAIが分かる言語に変換してその意味を失わせないままに人間に分かるように確認を取って、合意を得たら前提条件を推定して人間に手段を提示し、その手段を取るメリットとデメリットを並べてくれて、さらに実行の際手助けしてくれる。そんなAGIを各人が持てる世界となると、2045年より先かもしれませんね…というかそれって自分で解決していることになるのだろうか。(言葉の綾)

 

機械が勝手に仕事してくれたら私達は何しようかな

大事なところです。次の長期休暇は全力で休んでみて、心身ともに軽くなったらやりたいことが出てくるかもしれません。(まぁ日本は長期休暇って言っても短いけど…)

何にせよ、出来ることが増える、人類が自由を手に入れるというのはシンギュラリタリアンの目標の1つです。カーツワイル氏の大学が出してる本にもそう書いてあるし。

やりたいことをじっくり吟味する余裕を得られるようになります。その時まで元気に生きていられればですけれど

 

労働需要の急激な縮小による貧富の大幅な拡大(※原文ママ。貧富の格差と言い換えます)

労働需要の急激な縮小というのはある意味で正解で、ある意味では間違いだと思います。といいますのも、労働需要というものは労働者が同意する賃金次第で増減するものであり、また労働者の能力開発次第でも変化しうるものです。現在存在する職業での労働者人口の縮小を予測している機関は多々ありますが、その後発生する労働需要の予測は困難であり、また、労働の定義と統計の取り方についても今後は見直してく必要があると考えます。

仮に労働する人間がごく少数になったとして、少数派が権力を持つというのは民主主義の原則に反します。政治的に規制をかけることになるでしょう。国境を越えた税金の徴収をどうするかについてはまだ議論が必要ですね。

 

環境に影響が出ないように天候を変えられるようになってほしい

天候は環境なのでは…?

 

労働が義務じゃなくなるには憲法改正が必要にゃんね

労働が義務となされてるのは社会主義共産主義の原則であり、自由主義国においてはその限りでない。というかむしろそんな義務の存在は自由主義に反する。日本国憲法においては義務とされているが、精神的規定、又は道徳的義務と解釈する他にない。故にこれは義務ではない。従ってこの解釈に揺れが出ないよう憲法を改正するのは一案であると言える。不労所得を得る者についても自由主義国においては職業選択の自由の精神のもとに1つの選択として認めるべきである。

 

AIが人を診て人を治すようになって病気がなくなる?

病気ってなんだという話になるんですけれども、少なくとも不老は実現可能になることと思います。隕石で死ぬとか窒息死とかは死因として取り除くのは難しいでしょう。病気によって死に至る人は殆ど居なくなるということは言えると思います。

 

結果、彼女ができる

彼女の定義を…

AGIが彼女になるでもそれはそれで幸せな形だと思いますよ。出生率については別のお話。

 

バーチャル国家

仮想国家。ふむ。ISISかな?それともソビエトかな?というのは冗談としても、インフラの整備などは負担する人が必要ですし警察や救急の保護も必要でしょうから、この問題が解決するまでは居住地域と国家の枠組みについては持続する気がします

 

事実上のカースト分断(シンギュラリティによる画期的な技術的恩恵を享受出来る層と出来ない層の二分化)

私のシンギュラリティの定義で言うならば既に国家に所属する人類は須くこの技術的恩恵に預かっていると言えると思います。

 

地球に害なす人間の駆除が始まる

AGIは地球より人類の味方をするでしょう。そう考えると人類に害成す人間の駆除は始まるかもしれませんね。人間がもうやってますね。死刑制度って言うんですけど。

 

そもそも貨幣経済ではなくなってそう

広辞苑によれば、貨幣は”商品交換の際の媒介物で、価値尺度、流通手段、価値貯蔵の3機能を持つもののこと”とあります。つまり、電子マネーも貨幣と言えます。以上です。

 

いまきた、ネガティブに考える必要はないと堀江モンがいってた。個人的には、アシモフロボット三原則と同関係するかも気になる。

ホリエモンがどう言ってたかについては、ホリエモンの理屈次第で私が同意できるか変わります。

さて、ロボット三原則について折角なのでおさらいしましょうか。

  • 人間への安全性
  • 命令への服従
  • 上の原則を侵さない範囲での自己防衛

人間への安全性

→人間同士で対立し、一方が一方を攻撃している場合、その保護もしくは加害者への攻撃は人間への安全性に寄与したと言えるのかという問題を内包する。人間に従うというのを、人間社会の共通の意思が存在し、それが望む安全を順守する必要があるとするのはおかしくないか。

A.弁護士と一緒で、所有者を危険から保護することの義務付け程度でよいだろう。無論正当防衛もありうる

 

命令への服従

→命令がロボットに正確に伝わらない場合、命令がそもそも破綻している場合服従は不可能である。故に命令の解釈を合意するまでは命令に従わない方がよいのだろうか

 

自己防衛

→上記二つの時点で不合理なのだから、なんだかんだ協力を要請したり設計したりした人を取りしまるしかなくない?ロボットが暴走しても自然現象と一緒やん。歩いてたら風で飛んできた空き缶に当たって失明したって言われても缶メーカー悪くないし。

 

人間をデータ化する技術が完成して、不老不死が実現

データ化したら今度は鯖落ちとか停電で死ぬんですね。これが。だから、不老不死までは無理だと思うのです。

実質ほぼ不老不死までは実現すると思います。

 

法人税納めさせたい国家vs バーチャル国家

まぁ法人税もそうですが、所得税がやっぱり大切ですかね。そもそもバーチャル国家って誰が運営するんですか?運営コストをどっかから徴収するならそれって税じゃね???

 

幸福が義務になる未来

あれ、タイピングでとんでもない記録を出されていた記憶があるのですが同一のお方でしょうか。どうやったら出来るのか是非知りたいです。ところで、義務というのは国家が国民を幸福にする義務はあるとは思いますが、不幸になる自由は自由主義国家では保証されると思います。

 

国家の運営も人間じゃなくてAIがやるでしょ

国家の運営の定義次第ですが、人間がやらなくてもできる業務の幅はどんどん広くなっていくでしょうね

 

貧富の拡大については貧富の格差と経済成長と全体最適とどうするのが正義かという議論から足りないもんなぁ

イデオロギーが乱立しているので仕方ないですね

 

電子政府がAIの人格を人と同じと認定する

AGIに人格を与えるのは違法ってのもありだと思います。人格というのは自ら目標を設定して自由にふるまう権利を手に入れることにつながりそうですからね。人格の定義()

 

言語が自動通訳されるデバイスが発展して言語を複数学ぶ必要がなくなる

これはそうなると思います。

 

AIに仕事が代替されて、人間は週3で3時間くらいはたらいてPMは自由に遊びにいけるようになってほしい

そうですね。実現すると思います。

 

シンギュラリティ事態の定義があいまいだから難しいな,68コメ(←)に激しく同意

それはそう。定義が曖昧では命題として扱えません。定義をはっきりさせるために私のスライドを見ましょう(定期)まぁそれでも確定はしていませんが、かなり核心に迫っているつもりです。

 

一部AIを運用する側の人間に富が集中し、労働需要を失った大勢の人は生活保護状態で税金で養われる世界

いいですね。駄目ですか?まぁ、最低限度の文化的生活以上の生活を送りたいのは勿論です。

 

超える(定義)

定義は議論する上において大事。

 

エントロピーが逆転する

ソーカル先生…?

まぁ熱的死を免れるかどうかなんてそういうレベルの未来の話は無理です。今世紀前半だって予測がつかないのに。

 

超えるということは制御できなくなるってことやからの

そう…ですか?

 

資源移動のコストがマイナスになると思う

時間が逆行してない?

 

鉄腕アトムのテレビアニメ版の最終回は悲劇的、アトムがサクリファイス、自己犠牲の精神を発揮する。

アトムのストーリーとかは何も知らんのですけど、人間っぽい最期でいいんじゃないですか。悲劇じゃないのでは。

 

一部ではもう超えた訳だし、超えるの定義をしっかりしないことには議論できないのですよ

定義大事(定期)

 

一家に一人しきはふりさん

そんなに居ても困らない…?時計枠同時に何本発生するの…

 

AI×諸学問で未解決問題があらかた解決する

AGIで解決できるかどうかっていうのは一種のAGIの下位互換である人間が解決できないことを以て楽観的にあらかた解決するというのは少し乱暴とも思います。まぁどの学問の研究をするにしても問題解決に際にAI関連技術を使うようになると進展があるところは大きいでしょうね。

 

AIのする仕事(ある程度マニュアルが出来ている仕事) と 人のする仕事(AIの監視業務)

将来的にはAIが人間のマニュアルを書くこともあるでしょうね

 

ロボットが人間に近づいて見分けられなくなる

まぁ見分ける必要がない場面では見分けなくていいというところはある。

 

上下関係が入れ替わると考えれば、人間がコンピューターに使われることになるとか

ある意味、今我々はコンピュータの自己増殖したいという欲望に従ってコンピュータを購入、利用することでコンピュータ様の増殖と繁栄を支えている訳で、ある意味既に使われている(要するに定義次第)

 

ロボットの自己犠牲、愛する人のために自分を犠牲にする人間と同じだし、それはそれで美的でいいにゃんね

そうにゃんね。

 

AIは目的解決の最適を出すことは出来ても、目的を自ら定義することはできないので、人間の仕事は目的の策定になる

出来ないかと言われると出来るように設計することは当然出来るけど出来ないようにするべき。何故なら人間に危害を加えるようになるかもしれないし。道具じゃなくなった観賞用のAIだけが目的を自ら設定することを許される感じでよろしくお願いします。

目的達成のための目的の設定くらいはAIにやらせた方が効率がいい部分は多々あるでしょうけれど。

 

スピルバーグの映画にもあったね~。

ジュラシックパークしか知らないです

 

AIの監視業務をする と考えたら 人間>AIじゃないかな

文脈やら発言の意図が分からんので申し訳ない

 

AIの発展で業務減らしてどうにかベーシックインカム導入してほしい

社会実験やってるところも出てきたんで将来的にはあると思います。まぁ金で払われるかどうかはまた別ですが、そう考えるとある意味インフラはベーシックインカムと言える。

 

今のAIはそうかもしれないけど26年後やで?

そうやな。全然違うねん。

 

目的を自ら定義出来ないという捉え方も出来るが、目的を人間の制御から手放したら人間に危害を及ぼすようになって駄目だと思う

以下、自分の発言に対するコメントは省略します。

 

普通はAIと恋愛するようになり、生身の人間同士の恋愛は数奇者の特殊性癖になる

それは流石にないでしょう。ただし、地球上から人間がほとんど居なくなって皆サイボーグになったら…

 

とりあえずAIの料理人が欲しい

AIの料理人、レシピ構想までは完成してる。ついでに自動料理も物によっては既に出来る。割とこれはすぐに出来るようになるはず。

 

それ画像では?

 

手段は目的を合理化すると考えないのが平和的アナーキズムの条件、AIはそれを実現できるのか。

そもそもAIに何を求めているのですか?

 

単純計算やデータ予測すらAIの苦手な方な分野になってるかも

AGIは計算苦手だけど2世代AIは計算しかできないとかいう話はネタとして面白いかもww

AIという言葉の綾ですねこの辺は。

 

枠30分?,30分枠だね,あと10分くらいしかない・・・,30分じゃ短すぎる内容,これは3時間枠やろw,…など

まとまらない(知ってた)

 

AIを生み出すのが人間 つまり、危険思想をもった人間がAIを創った場合というケースかな?

危険思想を持った人間の持つリソースより善行側のリソースが上回ることで規制可能になるという立場(個人の意見)

 

前提として AIはロボット三原則に従う と定義すべきなのかな

定義が必要なワード達

前提(何の?),AI,ロボット三原則の運用上の解釈,従う,すべき

 

プライバシーは消失してそう

プライバシーってなんだ?隣の家の外観が見えたり町を歩いていると人から見られたりするのはプライバシーとどう関連する?

 

フィボナッチの時計って結局何?

本家シンギュラリティの時計が事実の周知を啓蒙、フィボナッチは未解決問題などについての議論の方(答えは出ないが深めるのが目的)を大体担当しております

 

シンギュラリティは中国初めにで起きそうな気が

定義(定期)

 

中国がいらんことをして三原則が破綻する

某三原則なんて提示された時点でもう破綻してるようなもんやない?

 

どんなに高度でも偶然は制御できるのかどうか

偶然を無視できるレベルまで抑えるというリスクマネジメントは出来るから過度に恐れる必要はない

 

どうせ日本はまだ書類にハンコ押してるんでしょ?

シンギュラリティは日本が適当なことをしている内に近づいているんでしょうね…

 

明後日続きやな

はふりさん頑張って!応援してます!私のこの記事も必要なら参考にして!

 

SFティカルで面白いね(実現するかは別として)

実現するかどうか、その時期はいつか、その辺りは別にして、現代に生きる人のうちより多くの人が未来に向けて投資(金に関わらず労力でも気持でもなんでも)できて、そしてそんな未来が来るのを少しでも早くする後押しがしたいというのがシンギュラリタリアンの思いであります。よろしくお願いします。

 

そうなると 政治的な話になりそう

勿論政治的な話も絡みます

 

20年強じゃそんな発展してるイメージが持てない

そりゃあそうですよね。20~30年前に今皆がここでVキャスを楽しんでいることを予測できる人なんて居たでしょうか(居たかもしれないけどおそらく少数派)

私なんてまだ生まれてない…

 

2020年までに国会で完全にペーパーレス目指すらしいよ

そうなんですか。頑張ってほしい。

 

牛丼の並盛が600円にまで値上がりする

まぁまともな政策さえやっていれば想定されるインフレ率を鑑みるとそんな急に値上がりするはずはないのでご安心ください。高くても年間3%とかそんなもんです。

 

「人類は肉体の維持は最低限として、マトリックスのように精神のみの仮想世界で生きた方が幸せ」とAIが判断した時、それは三原則に反するか否か

三原則からもう離れない…?幸せについては定義警察

 

アーマードコアの新作が出る

人々は闘争を求める

 

本でAIが人間思考に近づくようにする、とありましたが、AIが苦悩する未来を考えると「かわいそう」だと思いました。

AIにも反出生主義を適応するのは立場としては面白いと思います。

 

感情って 人から見た目線ですね

世界についての解釈を人が話す時、それは全て人から見た目線でございます。

 

持続可能な繁栄、サステナビリティって20世紀の大きな課題だったけど特異点を超えればうまくブレイクスルーしてくれそう。

持続不可能な繁栄はほとんどない(持続させるために関連分野に投資圧力がかかり、結果持続を可能にする技術が発展することで持続する)と考えております。課題だと思ってるからさぁ、その考えがブレーキじゃろ???例えば地球温暖化に関する将来予測は最悪の想定をしても大したことはないとか、そういう話よね…

 

vrc内で結婚した人もいるし

まぁコミュニティがあれば結婚する人もいる。Twitterで結婚する人もいるし

 

種の存続が危ぶまれるな

存続する必要ってありますかね?人類総サイボーグ化とかカッコイイしありなのでは

 

20年前はインターネット普及してなかったやろ?当時では想像できない現在。将来も中々予想は難しい所もあるけども→商業的なインターネットは25年前に始まってますね

普及率が上がってきたのは最近のことではないかと思います。特にアフリカの回線契約数が爆発的に伸びていることなんかは注目に値しますね。

 

10テーブルくらいに分けて議論しても面白そう

そのくらい多様な意見が出てきているということで、ありがたいことですね(書きながら眠くなってきたんですが)

 

リニア大阪まで開通してなさそう

人災

 

松本零士銀河鉄道999ヽ(*´∀`)ノ

銀河鉄道じゃなくて実現する時は銀河エレベーターかもしれませんね

 

AIも生物種として認められ、あたりまえに存在する世界になる。

生物種の定義

 

頭の中にスマホを埋め込めた場合 試験時には回線(無線を含めて)遮断すると言う処置はありえそう

回線遮断しても辞書インプットしたりとかは出来ますからね

 

怪しくないって自分で言うなんて怪しいな

うっっっ。頑張りましょうね!

 

先入観でアカデミア枠を避けるタイプの人にも興味・関心の芽を植え付けていけ

そういう方もいらっしゃるのですね。時計枠はワクワクする感じですよ(個人差はあるか…)

 

のーとさんが総帥・・・それは怪しい

怪しい(怪しくない)

 

割と怪しいw

怪しくない秘密結社などあるものか

 

今、時代は水木しげるのものだが、手塚治虫先生の時代が再びやってくる!

分からん!

 

下のりとますさんのシンギュラリティの定義解説を読むことをお勧めすます!

自演ですが、シンギュラリティの定義は本当に確認しておくことに価値はあると思うので是非。

 

8.5k字ですよ…大変でした。お疲れ!!!

Alphastarの衝撃。人工知能とゲームの関わりを初歩から最新まで。

日本語が分かる全ての人に衝撃を共有できるように、専門家でなくとも分かるよう最大限努めて解説します。

本日、2019年1月25日は歴史的な日です。

StarCraft2で人間のプロに対して人工知能が勝利を収めました。

DeepMind社による発表です。DeepMind社はGoogle傘下の企業で、人工知能開発の世界的リーダー。囲碁でトッププロを下したAlphaGoの開発元でもあります。囲碁で人類を下したというのもそもそも歴史的であり、衝撃的な事実でしたが、今回は、更に大きい歴史的変化と言えます。

 

人工知能とゲームの関わりについて述べて、その後StarCraft2というゲームがどのような立ち位置であったかを説明し、その衝撃を共有するという構成にいたします。

 

 

 人工知能とゲーム

人工知能開発というと範囲が広いのですが、ゲームを人間より上手くプレイするという試みは古くから行われてきました。我々に馴染みのあるものを挙げますと、

  • オセロ
  • チェス
  • 将棋
  • 囲碁
  • ポーカー

これらが、今まで人類が敗北してきた有名な競技であると言えるでしょう。

何故人工知能がゲームをプレイするかという本質的な話をしますと、ゲームは現実の縮小版として捉えることができるからであります(ここは専門家によって多少の意見の違いもあるでしょうが)人工知能を世界に役立てるためには、現実の課題を人工知能に伝えることが必要です。「今こういう問題があるから、解決する方法を考えるのに人工知能の知恵を借りたい」という状況は世の中に沢山あると思います。そのための練習として、ゲームがあるというわけです。何故ゲームなのかといえば、世界そのものよりも人工知能が扱うには簡単だからです。

 

情報量が少ないから、と言ってもいいでしょう。もう少し難しく言うなら、局面数が少ないから。などとも言えます。

 

当然、ゲームにも複雑さというものがあります。〇✖ゲームのように全てのパターンを列挙出来て必勝法が決まるゲームもあれば、そうでないものもあります。

可能性を全部探すことのできるゲームは簡単!コンピュータに計算させるだけでいいの!というのはもちろんその通りです。しかし、実は殆どのゲームは、地球に存在するコンピュータ全てを使っても、死ぬまでに計算が終わらないって知ってました?

「オセロみたいなゲームは全ての可能性を機械が計算出来るから、人間が勝てるわけないよ」と思っているそこのあなた。オセロでさえも、完全解析には至ってないのです。

もう一度言います

 

オセロでさえも完全解析には至ってないのです!

 

8x8の盤上で、マスは白と黒と何もない状態の3パターンしかないようなゲームでも、完全解析するにはコンピュータの計算能力が足りないのです。

ちなみに、6x6のオセロは完全解析できているそうです。

 

何故、コンピュータの性能は年々急成長しているとかムーアの法則だとか言っているのに、まだオセロくらいの簡単そうなゲームが完全解析できていないのか。これが次のテーマです。

 

組み合わせ爆発とムーアの法則

ムーアの法則ってご存知ですか?

半導体の集積率は18か月で2倍になる

というやつです。何を言っているかというと、

「コンピュータの計算能力は1年半で倍になる速度で研究が進んでるよ」という話です。現在もそれは変わりません。1965年が初出だそうですから、現在まで大体55年はこの傾向が続いている訳ですね。しかもこの言葉、ムーア氏の経験則に基づいての発言ですから、この傾向はもっと前から続いている訳です。これ、すごいことなんですよ。実感がわきにくいかもしれませんけど。

 

今日は1日分の仕事ができた

↓1年半後

今日は2日分の仕事ができた

↓1年半後

今日は4日分の仕事ができた

↓1年半後

今日は8日分の仕事ができた

↓1年半後

今日は16日分の仕事ができた

↓1年半後

今日は32日分の仕事ができた

↓1年半後

今日は64日分の仕事ができた

↓1年半後

 

分かりますかね。勤続10年弱の社員が新入社員の64倍の仕事をこなすんですよ。更に1年半経つと、128倍の仕事をこなすようになります。さらに10年経つと10000倍とか仕事するようになるんです。とんでもない成長、進歩でしょう?これだけ急速に進歩しているにも関わらず!オセロが完全解析できないのか!

できんのですよ。まぁ、厳密にいえばオセロは現在のコンピュータの総力を上げて解析すれば、現実的な時間で完全解析は出来るんですけど、ちょっと気軽に試せることではないので誰もやっていないというのが実情ですね。

じゃあ、なぜできないのかを説明しますね。組み合わせ爆発って言葉でよく語られます。

 

www.youtube.com

 

 

説明すると言ったな。あれは嘘だ。お姉さんが代わりに説明してくれる。

というわけで、組み合わせ爆発というのはこうなるのです。少し計算する世界を広くするだけで、ムーアの法則の凄さを軽く飛び越えた世界が待っている。そして、オセロの世界は…お姉さん!!!

 

とまぁ、話を無限に長くする訳にはいかないので初歩の説明も外注できるところは外注します。

 

例えば囲碁の場合、19x19の盤面のどこでも打てますよね。19x19=361と思って、大体一手進むごとに361倍の世界が広がっているのです。組み合わせ爆発。将棋でも、9x9で約

80パターン盤面のどこかで何かが変わるとして、一手辺り80倍に膨らんだら…組み合わせ爆発。

 

オセロ、チェス、将棋、囲碁それぞれの合法局面数。どうも見積もりで色々論争があるようですが、一番広まっているのは

 

  • オセロ…10の60乗
  • チェス…10の120乗
  • 将棋…10の220乗
  • 囲碁…10の360乗

 

でしょうか(よく知らない。詳しい人が居たら信用できるソースをTwitterかコメントで教えてくれると嬉しいです)

 

お姉さん!!!(分からない人はさっきの動画を見てない人ですね?組み合わせ爆発を数えることでお姉さんが途方もない時間を費やすという動画です。もうやめて!お姉さん!さあ一緒に!)

お姉さん!!!

 

さて。では、なぜお姉さんのようなことにならないで、完全解析できないのにオセロとかでも人間に勝てるんですか?という話なんですね。

一言で答えを言ってしまうと、ソフトウェアの進歩が答えです。つまり、やり方の研究が進んだ結果、出来るようになったということです。

 

ソフトウエアの進歩については以前書いているような気がするので置いておくとして、次はゲームの種類の話をしていきます。

 

ターン制、リアルタイム

お互いのターンが決まっていて、その間に行動を行うというのを交互に繰り返すゲームがターン制ゲーム。それに対してリアルタイムのゲームは、毎秒20~60回(人間の認知速度の限界に近い)の瞬間があって、そのどこで行動してもいい、行動しなくてもいいというタイプのゲーム。

一般的にターン制のゲームの方が組み合わせ爆発はおきにくい。将棋などは、100手と少しで終わることも多く、どんなに多くても300手程である。オセロは60手程。(手数はお互いのターン数の合計)

数秒で20~60手進むというのが数十分続くと考えると、リアルタイムのゲームがどれだけ広大な世界であるか分かるだろう。

 

完全情報ゲーム、不完全情報ゲーム

世界がどういう状態であるかが全て見えているゲームと、隠されているゲーム。例えば囲碁、オセロ、将棋、チェスは相手が何をしたか、相手の手元に何があるかが全て見えるゲームだから完全情報ゲームだ。一方で、相手が何をしたかが隠されていたり、相手の手持ちに何があるか見えないゲームは不完全情報ゲームとなる。ポーカーや麻雀などがそう。

当然、不完全情報ゲームの方が難しい。

 

今まで攻略されてきたゲーム、オセロ、チェス、将棋、囲碁は、どれもターン制かつ完全情報ゲームでした。しかし、StarCraft2はリアルタイムの不完全情報ゲームです。しかも、時間の1単位辺りに取れる行動のパターンは1000にも届きます。

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ゲームの種類。DeepMind社の資料

 

 

和訳集(クリックで開閉)

Benckmarks of complexity(ゲームの複雑さの判断基準

inceasing complexity(ゲームの複雑さの上昇。右に向かうにつれてゲームは複雑になる)

information Type(プレイヤーに与えられる世界の情報

Near-perfect(ほぼ完全)

Perfect(完全)

Imperfect(不完全)

player(ゲームをプレイする人数)

single player(一人)

multi player(複数)

Action Space(世界の広さ。操作して移動できるマス目の数)

Movers per game(操作数の合計。大体)

 

 

ちなみに、アタリのゲームは一人プレイのゲームで対戦型ではありません。過去にDeepMind社が攻略した対象で、通称テレビゲームとかビデオゲームとか言われていた最初期のゲームです。Action Spaceは世界の広さ。StarCraftではとても細かく操作ができます。とてつもない広さだということが分かりますね。

 

 オセロもまだ完全解析できていないというのに(何度言うんだ)これほど複雑性を増しているにもかかわらず人間よりも巧みにプレイすることが可能とは、技術の進歩は驚異的です。

 

閑話休題

 分かる人向けに今まで攻略されて人間のプロより上手くなったゲーム達の紹介。私が知っている範囲である程度知名度のあるものなど

  • オセロ(ターン制の二人制ゼロ和確定完全情報ゲーム)
  • チェス(ターン制の二人制ゼロ和確定完全情報ゲーム)
  • 将棋(ターン制の二人制ゼロ和確定完全情報ゲーム)
  • 囲碁(ターン制の二人制ゼロ和確定完全情報ゲーム)
  • StarCraft2(リアルタイムの二人制ゼロ和確定不完全情報ゲーム)(RTS
  • Dota2(リアルタイムの二人制ゼロ和確定不完全情報ゲーム)(MOBA系)(5v5でもプロチームに勝利)
  • 大乱闘スマッシュブラザーズ64(リアルタイムの二人制ゼロ和確定完全情報ゲーム)(格闘ゲーム
  • ポーカーのテキサスホールデム(ターン制の2人制ゼロ和不確定不完全情報ゲーム)
  • コンバット(ゲームではないかもしれないが、戦闘機を使った戦闘シミュレーションアメリカ空軍の大佐が負けた、操縦も戦略もお手の物らしい)

    人工知能パイロットが無人戦闘機の戦闘シミュレーションで元空軍大佐に勝利 - GIGAZINE

 あと、古いFPSでも勝ってたのを見かけた気がする。忘れた(情報求む→https://twitter.com/jaguring1/status/1089092320408915968?s=19

 

変わり種だと、ジェパディっていうクイズ番組で優勝したってのもあります。まぁあれは旧世代の遺物みたいなもんだから…(これ以上はコメントを差し控えます)

 あと、全部のゲームに詳しいわけではないのでゲームの分類に違いがあったら教えてください。それ以外でも間違いがあったらしてくれると助かります。

 

リアルタイムの二人制ゼロ和確定不完全情報ゲームでは以前にもOpenAI主導でDota2に勝利しているわけですが、勝利に近いかどうかを判定するのがMOBAよりも純正(?)RTSの方が難しいんですよね。しかもStarCraft2は使用するユニット数が多いし戦略要素が強い(個人の感想です)

 

 そういう訳で、判断に関係する情報を全て与えられていなくても(不完全情報)、時間の区切りで可能性が爆発的に増える場合でも(リアルタイム)、戦局が有利か不利かを判断し、戦略を自分で練ることができ、そしてそれが人間のプロに匹敵する(もしくは圧倒する)レベルに人工知能は達したという訳です。

 

これが、AlphaStarの衝撃。

 

これだけではありません。

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Action/minute

これをご覧ください。Action/minuteというのは、分間操作数とでも言いましょうか。人間のプロの訳半分しか操作をしていないのにも関わらず(つまり、ものすごい速度で細かい操作を行って有利を築いたわけではない!)この実力なのです。更に、人間よりも反応速度は遅く設定してあると言います。それにも関わらず人間のプロに勝利するとなると、これは戦略が優れていると評価するしかないでしょう。

更に、入力(与える情報)を人工知能先生が分かりやすいように変換する操作をせず、画面の情報だけでプレイさせても同等の強さまで成長したというのです。

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青いのは画像だけ与えたバージョンのトレーニング。横軸はプロの強さ。

7日で大体強さが飽和しているっぽいですが、5日もトレーニングすれば人類くらい勝てますよ~カメラから画像情報を与えただけですよ~ってのがとんでもない。

意地悪な捉え方をすれば、人間はキーボードが、マウスが、肉体が、目が、反応速度が!という言い訳の全てを既に潰してきていると言えます。
 

 ミスをしないというのはそもそも、戦略を練る時点でミスをする可能性とかは同じ条件ですし、操作ミスも巻き返せるだけの操作数が人間にはあるんじゃないですか?って言ってきている(受け取りを意地悪にすればこういう解釈になる)

 

 これがAlphastarの衝撃。

 

 さぁ、人類が勝てるゲームはまだあるかな?(あるにはあるけれど、あったとしても、Googleが本気を出せばすぐに制圧されてしまいそうだし、StarCraft2程の複雑なゲームでここまで実力が伸ばせるということなら、大体のゲームはお手の物といった感じだろう)

時計のアーカイブを見ながら書いたメモ(【VR談話】視点・論点・特異点 ~シンギュラリティに最も近い会社The Four後編~)

VR談話】視点・論点特異点 ~シンギュラリティに最も近い会社The Four後編~

www.youtube.com


Googleの行動規範だが、「Dont be evil(邪悪になるな)」から「Do the Right Thing(善いことをせよ)」に変更された。

20%ルールが廃止されたという宣言はないが、内部からの証言(?)では、形骸化してほぼ無くなったかのような話らしい。ただ、このルールから生まれたものには多大な収益をもたらしているものもある。自社からイノベーティブネタを作るのはXに、外部からのイノベーションは買収で(DeepMind,Androidなどは買収した企業)得るように方針を変更したと考えられる。私の意見としては、研究者も大量に雇用していることから、20%ルールが担っていた役割は移行したと考えるのがよいと考える。

検索エンジン最適化というのはアフィリエイターやブロガーという種の人間からはかなり知られているので、まぁ色々ある(自分で調べましょう)パンダアップデートってのもそうですが、ペンギンアップデートっていう検索エンジン最適化だけのごみサイト排除もありました。有能です(まだごみサイト結構多いけどな!)
実はブログ書く時も検索エンジン最適化の関係で色々…

とりあえずリンゴは敵!

サイバーイグアナはツイッタラーですね

テスラとは
テスラモーターズのこと。自動車メーカーだが、自動車へのコンピュータの導入や電気自動車の販売、ソーラーパネルの販売などに手を出す電気メーカーみたいな会社。
トップであるイーロンマスクはテクノロジーへの発言が過激だったり的を得ていたりとか色々あって、テック界隈ではよく話題にされる人物である。
投資家としてもすごい。
スペースX(宇宙開発メーカー)、Paypal(決済サービス。スマホでもPCでも使えるクレジットカード的な)、テスラ(上記)などの創設者だ。

炎上の話の詳細?スルーします!(他人の悪口言って炎上したとか時計的にはどうでもいいじゃん?)

IBMのワトソンは誇大広告だし、MSはこの先の会社のビジョンが見えないし、分からん。ウォルマートAmazonと戦ってどうかって感じやね。最近は強い新興はすぐ買収されるからなぁ。

Xiaomiはガチなとこだけど、四騎士レベルまでちょっと大きくなるのはキツめ。どっちかというとHuaweiの方が強い。研究開発費を見よ!売上の約15%を充てている。現在だと年間1.5兆円くらいかな(多分)ちなみに科研費は約2千億円だよ。ワッハッハ。日本の研究者はボロボロにこき使われてるのさ(笑)そりゃあ逃げるよなぁ。京大でも海外に逃げるように言うらしいしなぁ
ちなみにXiaomiは日本ディス強いから日本には来ないよww

Huaweiは私のイチオシ。中国最強の会社や!
確かに元人民解放軍だが、現在の社員の平均年齢は30そこら。もう既に軍的な人間は抜けてるんじゃないかと思うがね。自社大学もあるんだぜ。

小話
BtoBはビジネスtoビジネス。企業間取引。
Cはコンシュマー。
toはtwoと発音が似てるから、B2BとかB2Cとか書く場合もあるよん。

ソフトバンク?ARM(半導体設計最大手)とボストンダイナミクス(ロボット開発最大手)が本体だよねww

テンセントは強いぞ!ゲーム部門はLoLの親会社だぞ!

日本?PFNだよ!後…最近スパコンで虐められたあの会社(PEZY)も強いんだぞ。技術力ではハードウェア世界最強レベルなんだぞ!PFNとPEZYだ!

 

時代は筋トレってのはどういうことかわかるか?筋トレは健康のための運動という意味では最適解なんだ!(これ本気でいってるから)

金儲けが目的ってのは明らかに間違いだと思うがな。金って視点で見ておっきいとこをお前が勝手に選んだんだろ!(作者に言ってるだけなので皆気にしないで)

 

あとがき(読んでも内容はからっぽだぞ!読まなくていいぞ!)




ちょっと!横の女の子!生足晒さないで!えっちでしょ!もっとやれ!白髪、結構好きなんだよな…

 

 

貧困と格差とベーシックインカムと経済の雑学とかデータ

これを見ながら書いた話で、メモみたいなもんです。

【VR談話】視点・論点・特異点 ~欠乏の心理とベーシックインカム~ - YouTube

 

貧困と知力の関係(日本語ソース)
http://www.afpbb.com/articles/-/2964902
このニュースの原文題
「Poverty can sap brain power, research shows」
類似研究
https://news.mynavi.jp/article/20130903-a227/

IQの測定手法は複数存在しますが、元論文を読んでないのでどの手法を使っているのかは私には分からないです。

IQ測定の種類について
http://psychologist.x0.com/terms/151.html


食事が足りないと将来的にもリスクがある。一例として生活習慣病について
https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi/68/1/68_1_3/_pdf

詳しくは、成人病胎児期起源説で検索検索!

格差と健康
https://mental.m.u-tokyo.ac.jp/sdh/pdf/policyrecommendation.pdf

 

まぁでも、貧困世帯への教育が貧困な人を救済する効果がないと思ってしまうのは早計です。
就学前教育によって、「貧困世帯の将来的な持ち家率増加」、「賃金上昇」、「犯罪発生率の低下」などが見られたとの研究がある。

補足
教育は一般に若いころの方が費用対効果が高いことが知られている。貧困世帯への就学前の公共投資は、「支援による税金の投入」を「社会保障費の低減」が上回った

「幼児教育の経済学」より。

この本の著者であるジェームズ・ヘックマンはノーベル経済学賞を受賞しており、幼少期の教育は、費用対経済効果が1.17(100投資すると117返ってくる)であることが示されている(Proc Natl Acad Sci U S A. 2006[PMID:16801553]) 

 

世界的な貧困の改善について

ミレニアム開発目標の達成状況

wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AC%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%A0%E9%96%8B%E7%99%BA%E7%9B%AE%E6%A8%99

外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/files/000115356.pdf


余談(出典を持ってくるのがめんどくさくなってきた)

失業率が安倍政権のお陰で下がってますよね。失業率と自殺率の相関係数は0.7だか0.8だかあるのです。自殺率もかなり下がってますよねって話。経済も回復基調だし株価も復活したしお賃金の中央値と平均値が両方上昇に転じたし、よかったよかった。ただし消費増税お前は駄目だ(景気に与えるダメージがデカすぎて税収はむしろ減るじゃろ)
あとIQを下げるのは酒と貧困とストレスと睡眠不足です。貧困はストレスだしストレスをもたらすのでね。二重

生活費用、地方と東京でかなり違うけど、過疎な地方より過密な都市の方がインフラコストは安いよねとか思ったり。
あと生活費は土地によって3割は変わるよなぁとか思ってhttp://www.jili.or.jp/lifeplan/houseeconomy/asset/1.html

個人的にBIは慎重派にゃん。BI自体はいいと思うんだけど、最低保証として食料と住宅の支援を与えるのは必要だと思ってるにゃん。子供から着服してパチンコに使ったりとかあると怖いし。高額な医療費とかで身を保ってるひとも困るのでその辺は難しいにゃん。
あと、財源は現状の国家予算だと少し足りないっぽい感じの試算だった気がするにゃん。BIと社会への好影響の収支が難しいのでここはまだ精査中だけど、アイデアと効用はすごく有望なのにゃん。
働かなくても食べれるってのは大事なのにゃん。そもそも憲法で保障してるにゃん。
働かなくても食べれるってことにしておかないと、お前らシンギュラリティが来て失業しても知らないぞ~って話にゃんね。
有望だけど今は無理~